岸田総理は、旧統一教会の被害者と面会し「凄惨な経験を直接伺った。政治家として胸が引き裂かれる思いがした」との発言をなされています。この問題を考えるには、まず被害者の言葉を聞き、その心を理解することです。 1980年代から霊感商法の被害が起き続けていながら、一国の首相が被害者の声に耳を傾けることもなかったために、被害は40年近くも起き続けました。これまで旧統一教会問題は後手後手に回った感はありますが、被害者の声を聞いた点はとても評価しています。 そこには、多くの国民の声の力があったことはいうまでもありません。 一刻も早い、悪質献金などの被害者を救済法の実現に向けて、力を貸せることがればいくらでもするつもりです。一刻も早い法整備を望みます。 この先には、宗教法人の解散請求や宗教2世の問題など、これまでおざなりにしてきた問題は山積みです。 まだ、問題解決への道は始まったばかりです。
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コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)
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