Yahoo!ニュース

多田文明

多田文明認証済み

認証済み

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

すばらしい機転です。 記事によると、親子2人が警察を騙る男性と話していたとのことです。ここからわかるのは、詐欺の話を信じ込んでしまうのは、決して高齢者だけではないということです。 グループによっては偽の警察手帳を持っていることもあり、この方法が必ずしも鉄板の詐欺の撃退法ではありませんが、第三者が来てこの言葉をかけられたら、詐欺犯も逃げるしかないでしょう。 家を訪れた社員男性は「キャッシュカードが不正に使われた」の言葉から疑っています。機転を利かせられたのには、手口を知っていた点がとても大きいと考えます。恐らく詐欺犯が警察手帳を持っていても、別な言葉で切り返し、やり込めたと思います。 今回のように夫婦、親子で特殊詐欺に騙されてしまうこともありますので、巧妙な詐欺に気づくための武器を心に持つためにも、日ごろから手口を知るように努めて、家族間で話し合っておくことがとても大事になります。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった1562

コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

多田文明の最近のコメント