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末冨芳

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日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

報告

残念ながら本来であれば専門性が重要な特別支援学級の教員に、指導力の低い教員や採用1年目の経験ない教員、非正規教員を配置する人事が横行しています。 通常学級の担任教員も不足する中で、教育委員会にとっても苦渋の選択なのですが、障害を持つ子どもの人権や尊厳はまったく尊重されていません。 特別支援教育の教員免許はとてもハードルが高く、ニーズに供給が追いついていないのが最大の要因です。 出産年齢の高齢化(男性親の高齢化も遺伝的な要因です、女性親の責任論にならないよう念のため)や、生殖医療の発達。 それに伴う医療的ケア児の増加、発達障害児の増加に対し、全ての子どもたちのウェルビーイングを実現する豊かな教育活動を保障する条件は追いついていません。

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  • 矢萩邦彦

    アルスコンビネーター/知窓学舎塾長/多摩大学大学院客員教授

    発達障害や書字障害、場面緘黙症など、さまざまな困難を持つ児童の中には、保護者も気づかずに通常学級に通…続きを読む

コメンテータープロフィール

末冨芳

日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

末冨 芳(すえとみ かおり)、専門は教育行政学、教育財政学。子どもの貧困対策は「すべての子ども・若者のウェルビーイング(幸せ)」がゴール、という理論的立場のもと、2014年より内閣府・子どもの貧困対策に有識者として参画。教育費問題を研究。家計教育費負担に依存しつづけ成熟期を通り過ぎた日本の教育政策を、格差・貧困の改善という視点から分析し共に改善するというアクティビスト型の研究活動も展開。多様な教育機会や教育のイノベーション、学校内居場所カフェも研究対象とする。主著に『教育費の政治経済学』(勁草書房)、『子どもの貧困対策と教育支援』(明石書店,編著)など。

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