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白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説「一人の生命は全地球よりも重い」という言葉をかつて福田首相が使用したことがある。今回の自民党県議団の北野実幹事長の発言は、それをほうふつとさせる。 職員が、自ら命を絶つような状況に追い込まれて、それに対して道義的責任も何も感じない、というのであればやはり、県民から県政を預かる知事としてどうなのだろうか、という問題提起にうなずく方は多いだろう。 この百条委員会の聴取や、アンケートで様々な問題が明るみに出た、と県民の方々もお考えのところはある。他の会派も含めて、この問題は新たな段階へと移ったと考えてよいだろう。 9月19日の県議会までの間に、どういった動きになるのか。維新や公明の動向が、今後の焦点となる。 何よりも停滞している兵庫県政を、「前に進める」ならば、知事自身の判断が要求される。県民本位に考えれば、結論はおのずとあきらかなはずだ。

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    十文字学園女子大学非常勤講師

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コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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