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白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説官房長官の会見での発言はむずかしいところがある。 かえって「健康に何ら問題ない」ということであれば、「居眠り」とされることは何だったのだということとなる。 これは「居眠り」を(健康状態が悪く)「風邪薬を服用していた」という説明と矛盾するのではという批判もある。 いずれにしても、一国の首相の健康状態は、その国の安全保障上の問題をはらんでいる。たとえ何らかの重大な疾患が見つかったとしても、発表は控えられるというのが常である。 また、そうした重大な疾患や、健康状態の悪化への不安が認識されることは、今回大統領選を撤退したアメリカのバイデン大統領を見ても、第一次政権の時の安倍元首相にしても、その政治家の政治生命ともかかわる。 「真相はやぶの中」、といったところもある。

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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