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白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

G20は、先進国と開発途上国、北半球の国家と南半球の国家が、席を並べる重要な会議である。そこでは、北半球の先進国だけの、アメリカを中心としたG7とは異なる、世界の状況を客観的にとらえることが出来る。 そこではグローバルサウスをどのように取り込むことが出来るか、言い換えれば開発途上国や南半球の国家に、どのように自国の影響力を及ぼすことが出来るかを試みることが出来る非常に重要な機会だ。 さらに、そこには現在、対立を深める国家同士が集まるということでも意味のあるものということが出来る。すなわちブリンケン国務長官とラブロフ外相が同じ会合に出席るのである。そうした重要な機会に日本の外相は国会を優先し、欠席したというのは議長国のインドの体面をつぶすものであった。 この機会を逃した日本の国際感覚が問われている。

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コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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