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白鳥浩

白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

「建設工事受注動態統計」は国の基幹統計である。 この統計をもとに、政府は政策立案を行ったり、企業は経営戦略を考えたりする。 絶対に間違っていないという信頼がなければならない統計の数字が統計不正で書き換えられ、さらに計算もミスがあったとすれば、一体何を信じてよいのだろうか。 ことは日本国内だけではない。海外の政策決定においても日本の統計を信頼して使用してきたはずだ。ところが、こうしたことがあれば、国際社会からも「日本の政府統計は信用できない」ということになる。そうなれば、国家としての信頼は大きく損なわれる。 こうしたことはあってはならない。再発防止につとめてもらいたい。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 石川智久

    日本総合研究所 調査部長/チーフエコノミスト

    こうした不適切統計が話題になった際、気になるのがGDPへの影響です。この記事の最後に書いてありますが…続きを読む

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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