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石川智久

石川智久

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日本総合研究所 調査部長/チーフエコノミスト

報告

こうした不適切統計が話題になった際、気になるのがGDPへの影響です。この記事の最後に書いてありますが、8年間で計34.5兆円(年間約4.3兆円)の全てがGDPに影響するのではなく、建設総合統計という別の統計に計上されている部分の年間0.2~0.3兆円がGDPに影響します。またほかの統計も勘案して作成されるほか、日本のGDPは約540兆円ですので、それほど大きな影響はでないとみられます。なお、本日公表の内閣府経済社会総合研究所のプレスリリースによると、今回の修正は8月15日に公表される4~6月期のGDP速報に反映される予定です。それを注目したいと思います。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    「建設工事受注動態統計」は国の基幹統計である。 この統計をもとに、政府は政策立案を行ったり、企業は経…続きを読む

コメンテータープロフィール

石川智久

日本総合研究所 調査部長/チーフエコノミスト

専門はマクロ経済及び金融制度分析。大阪勤務時の経験から関西経済、地方創生、万博の経済効果なども研究。日経新聞夕刊の十字路などマスコミ寄稿も多数。著書は「大阪の逆襲」(共著、青春新書インテリジェンス)、「大阪が日本を救う」(単著、日経プレミアシリーズ)。

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