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千田有紀

千田有紀

認証済み

武蔵大学社会学部教授(社会学)

報告

見解批判すればするほど注目を集めると言う点には同意する。しかしこの本は、予約の時点でも既にAmazonで26位までいっており(その後KADOKAWAが出版停止を発表)話題の書だった。実際の書店で販売できなくなったことは販売に非常に影響を与えているように思う。実際、Amazonではすでに紙の本では1-2ヶ月後に発送となっている。タイミング的にも多くの本が書店に下ろされたまま、販売されていない。出版社もどれだけ刷れば良いか、思案しているところであろうと推察される。またこの脅迫事件のせいで、内容が話題にならない。 トランスジェンダー活動家の言い分を全面的に擁護しない本や活動家が気に入らない著者の本の刊行は、これまでも、ひどい妨害を受けてきている。この本の出版が妨害されるのは当然懸念されてきており、偶然などではない。次のトランス関係の翻訳本が注目されることは間違いないが、妨害に屈しないことを祈りたい

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コメンテータープロフィール

千田有紀

武蔵大学社会学部教授(社会学)

1968年生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。東京外国語大学外国語学部准教授、コロンビア大学の客員研究員などを経て、 武蔵大学社会学部教授。専門は現代社会学。家族、ジェンダー、セクシュアリティ、格差、サブカルチャーなど対象は多岐にわたる。著作は『日本型近代家族―どこから来てどこへ行くのか』、『女性学/男性学』、共著に『ジェンダー論をつかむ』など多数。

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