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佐藤丙午

佐藤丙午

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拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

報告

様々な意味で、オリンピックの2020年東京大会(実際には2021年開催だが)はイレギュラーな大会になる。バイデン大統領ではなく、またハリス副大統領でもなく、ファースト・レディーの「ジル・バイデン夫人」が開会式に出席することが検討されていることも、イレギュラーな大会の一コマなのかもしれない。 各国の政府首脳の参加不参加がこれほどまでに注目される理由は、オリンピックが「オリンピック」であるためである。実は記録的に見ても、また競技単体でみても、オリンピックは世界最高の大会ではない。サッカーのW杯、また各競技の世界選手権やW杯など、オリンピック以上にハイレベルなスポーツ大会は数多くある。 したがって、「オリンピック」の価値を維持するために、多くの政治的努力が必要になる。よく、「五輪貴族」の優遇はおかしい、との批判があるが、それは「オリンピック」の価値の重要性を無視した主張だと思う。

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コメンテータープロフィール

佐藤丙午

拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

岡山県出身。一橋大学大学院修了(博士・法学)。防衛庁防衛研究所主任研究官(アメリカ研究担当)より拓殖大学海外事情研究所教授。専門は、国際関係論、安全保障、アメリカ政治、日米関係、軍備管理軍縮、防衛産業、安全保障貿易管理等。経済産業省産業構造審議会貿易経済協力分科会安全保障貿易管理小委員会委員、外務省核不拡散・核軍縮に関する有識者懇談会委員、防衛省防衛装備・技術移転に係る諸課題に関する検討会委員、日本原子力研究開発機構核不拡散科学技術フォーラム委員等を経験する。特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の自律型致死兵器システム(LAWS)国連専門家会合パネルに日本代表団として参加。

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