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佐々木正明

佐々木正明

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大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

報告

解説ロシア軍がウクライナ東部の要衝ハルキウを再び占領下に置くための進軍を始めているのではないかー 2年前の侵攻開始時も、ハルキウには砲弾の雨が降り注ぎ、多くの犠牲者が出ただけに、今回も、数千人単位の市民が市外へと避難している。 露軍の目的は読めないが、ハルキウ進軍までは目指していないのではないかとの見方が出ている。その根拠は以下の通りだ。 ①露軍はハルキウ方北方の地域の集落を次々に占領下に置いているが、この地域内の川などにかかるいくつかの橋が破壊されている。つまり、これまでウ軍も戦争研究所なども指摘しているように、「緩衝地帯」の創設を優先していることがうかがえる。 ②3月、プーチン氏は演説で「ウクライナ軍によるロシア領土への砲撃が続けば、ロシアはウクライナ領土内に『衛生地帯』(санитарной зоны)を創設することを検討する」と述べている。 ③ウ軍部隊をこの地に引き寄せるための陽動作戦

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 谷口博子

    東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学 博士(保健学)

    補足ウクライナ情勢を追っていると、お年寄りが家族や援助の手を借りて避難されている様子によく接します。世界…続きを読む

コメンテータープロフィール

佐々木正明

大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

岩手県一関市生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科(現・大阪大学)卒業後、産経新聞社入社。モスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長を経て、運動部次長、社会部次長などを歴任。2021年より現職。専門分野はロシア・旧ソ連諸国情勢、国際情勢に加え、オリンピック・パラリンピック、捕鯨問題などにも詳しい。フィギュアスケート関連ではNumberなどにも寄稿。単著に「シー・シェパードの正体」(扶桑社新書)「環境テロリストの正体」(新潮新書)。近著は「動物の権利」運動の正体(PHP新書)

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