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佐々木正明

佐々木正明

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大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

報告

解説ウクライナ国境を越えたロシア軍の急襲は進軍の勢いを増しているようだ。 5月12日早朝の段階で、露軍はウ側の6つの集落を支配下に置いた。 場所は第2の都市ハリキウ北方45キロほどの地点、車だと1時間ほどの距離にある6つの集落(ストリレチャ、プルネなど)。 ストリレチャでは、露軍兵士が隊列を組んで進軍している状況は、ウ側の航空映像によって公開されている。 ウ側メディアのDeepStateによれば、露軍はさらにこの地域の大きな集落リプツェを目指している。 リプツェは露軍侵略前は4000人ほどの村民が住んでいた。 露軍は2022年2月の侵略開始と同時に、このリプツェを支配下に置き、ハリコフを目指した。今回も2年前の進軍をなぞるように動いているようだ。 戦争研究所(ISW)は露軍の目的について①他の戦闘区域からウ軍部隊をハリコフ北方に引き寄せること②ハリコフへの進軍③「緩衝地帯」を作ることだという。

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  • 鶴岡路人

    慶應義塾大学総合政策学部准教授

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コメンテータープロフィール

佐々木正明

大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

岩手県一関市生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科(現・大阪大学)卒業後、産経新聞社入社。モスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長を経て、運動部次長、社会部次長などを歴任。2021年より現職。専門分野はロシア・旧ソ連諸国情勢、国際情勢に加え、オリンピック・パラリンピック、捕鯨問題などにも詳しい。フィギュアスケート関連ではNumberなどにも寄稿。単著に「シー・シェパードの正体」(扶桑社新書)「環境テロリストの正体」(新潮新書)。近著は「動物の権利」運動の正体(PHP新書)

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