解説プーチン大統領はBRICSの枠組みを通じて、経済制裁や軍事偏重の国家体制を打破したいところだろうが、例え、今回、20カ国以上の国々の首脳級がロシア入りしても、不協和音があることは否めず、強固な反欧米ブロックを構築するのは困難だろう。 BRICSは新たにサウジアラビア、UAE、イラン、エジプト、エチオピア、アルゼンチンの6カ国を加盟させたが、多国間連合になったからこそ、各国の共通利害を調整するのは難しい。 今回、ブラジルのルラ大統領が頭部を負傷したからといって、ロシア入りを果たせなかったが、これは虚偽だとの見方が根強い。 中国がBRICS内で影響力を増大させると、インドやブラジルとの利害に摩擦が生じるとも言われる。 プーチン氏は制裁下にあってもロシアは孤立化していないことを誇示したいだろうが、参加国はロシアのエネルギーや食料が輸入したいだけ。ウクライナ侵略に深入りはしたくないのが本音だろう。
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コメンテータープロフィール
岩手県一関市生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科(現・大阪大学)卒業後、産経新聞社入社。モスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長を経て、運動部次長、社会部次長などを歴任。2021年より現職。専門分野はロシア・旧ソ連諸国情勢、国際情勢に加え、オリンピック・パラリンピック、捕鯨問題などにも詳しい。フィギュアスケート関連ではNumberなどにも寄稿。単著に「シー・シェパードの正体」(扶桑社新書)「環境テロリストの正体」(新潮新書)。近著は「動物の権利」運動の正体(PHP新書)
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