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服部倫卓

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北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

報告

見解新興大国の集まりという共通項はあるものの、元々の構成国であるブラジル、ロシア、インド、中国(後から南アフリカも参加)だけを見ても、国情はかなり異なる。 増してや、構成国が拡大した今となっては、さらに多様性が増し、G7を軸とする先進諸国に対抗して新興国の利益を表出するという最低限の意義はあるものの、それ以上に実質的な合意を達成することは、なかなか容易でない。 やはり、現時点では、こうした首脳会議などを通じて、存在自体を誇示することに意義がある状況と言えそうである。 そして、「ロシアは孤立していない」というメッセージを内外に示したいプーチン政権にとっては、最大限に政治利用したい外交舞台ということになろう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 佐々木正明

    大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

    解説プーチン大統領はBRICSの枠組みを通じて、経済制裁や軍事偏重の国家体制を打破したいところだろうが、…続きを読む

コメンテータープロフィール

服部倫卓

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

1964年静岡県生まれ。主な著作に、『不思議の国ベラルーシ ―ナショナリズムから遠く離れてー』、『ウクライナを知るための65章』(共編著)など。趣味は音楽鑑賞(主に1950~1970年代のソウル、ロック、ポップス)と、サッカー観戦(清水エスパルスのサポーター)。

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