補足ここ数ヶ月フランスとロシアは、すさまじく激化した外交や情報の争いを繰り広げている。 昨日の例を挙げよう。マクロン大統領は、再び西側がウクライナに軍を派遣する可能性を提起。神経が逆だったロシア側が「パリの破壊的で挑発的な路線」を、駐露フランス大使を呼び出して非難した。この大使がプーチン氏の就任式に出席する。おそらく涼しい顔をして。 さらに、フランスがウの旅団に歩兵連隊から人を派遣したという出典のない報道が引用され、SNSで繰り返し出回っている。それを仏外務省が、SNSで「ロシアの偽情報」と糾弾した。 マクロン大統領の「戦略的曖昧さ」が功を奏しているのか。 日々こんな調子で、もはや常態になってきている。すごい胆力と気合いと駆け引き力。フランス(EU)は中国も抱き込み始めているようだ。 これだけの外交戦争をやってのけるのに圧倒され、「こんな方法もあるとは、注視して勉強しておこう」と思ってしまう。
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コメンテータープロフィール
フランス・パリ在住。追求するテーマは異文明の出会い、平等と自由。EU、国際社会や地政学、文化、各国社会等をテーマに執筆。ソルボンヌ(Paris 3)大学院国際関係・欧州研究学院修士号取得。日本EU学会、日仏政治学会会員。駐日EU代表部公式ウェブマガジン「EU MAG」執筆。前大使のインタビュー記事も担当(〜18年)。編著「ニッポンの評判 世界17カ国レポート」新潮社、欧州の章編著「世界で広がる脱原発」宝島社、他。Association de Presse France-Japon会員。仏の某省関連で働く。出版社の編集者出身。 早大卒。ご連絡 saorit2010あっとhotmail.fr
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