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今井佐緒里

今井佐緒里

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欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者、作家

報告

愛知県に外国人労働者が多いのは、工場が多いからでしょう。以前私がEU学会でEUの移民労働者の権利について発表した時、静岡や広島など愛知県と似ている県からいらした教授は、EUの問題を自分達の問題と捉えていました。 数年前に、フランスが幼稚園を義務教育化したのは二つ目的がありました。一つは移民の子供に仏語の教育を与えること。ナオミさんのように、小学生から義務だと、既に差がついてしまっている事例の解決のためです(もう一つは女性の社会進出)。 また小中学校は、日仏はどちらも9年間ですが、日本が6−3に対し、フランスは5−4です。これも仏語教育の枠組みと関係あるでしょう。 日本でも「第二外国語」と「第二言語」の違いを知り、ナオミさんが抱える「日本語は第二言語か母語か」という微妙な問題を踏まえた教育支援が望まれます。 この問題の大先輩である英語や仏語圏の教育の政策を参考に、日本でも法整備が急がれます。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 田中宝紀

    NPO法人青少年自立援助センター定住外国人支援事業部責任者

    海外ルーツの子どもの母語の力が十分に育まれず、母語も日本語もどちらも中途半端な状態のままとなってしま…続きを読む

コメンテータープロフィール

今井佐緒里

欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者、作家

フランス・パリ在住。追求するテーマは異文明の出会い、平等と自由。EU、国際社会や地政学、文化、各国社会等をテーマに執筆。ソルボンヌ(Paris 3)大学院国際関係・欧州研究学院修士号取得。日本EU学会、日仏政治学会会員。駐日EU代表部公式ウェブマガジン「EU MAG」執筆。前大使のインタビュー記事も担当(〜18年)。編著「ニッポンの評判 世界17カ国レポート」新潮社、欧州の章編著「世界で広がる脱原発」宝島社、他。Association de Presse France-Japon会員。仏の某省関連で働く。出版社の編集者出身。 早大卒。ご連絡 saorit2010あっとhotmail.fr

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