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斉藤貴志

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芸能ライター/編集者

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見解吉岡里帆さんには「女性に嫌われている」と言われていた時期がありました。出世作の『カルテット』が4人の関係を壊しにかかり、最後は「人生チョロかった!」と高笑いする役だったり、日清どん兵衛CMでのどんぎつねが星野源さんを相手にあざとく見えたりしたことで、同性ウケが悪かったようです。それと関係するのか、主演ドラマが数字的にふるわなかったりもしました。 しかし、吉岡さんはもともと京都の小劇場から地道に演技を磨き続けてきた、役者志向の強い方。『見えない目撃者』で視力を失った元警官で誘拐事件を独自に追う難役を演じ切ったり、『ハケンアニメ!』で日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞したりと、いつの間にかすっかりアンチをものともしない高みに立っていました。 大河ドラマ出演も決まり、事務所移籍も結果的にはプラスになったよう。そんな吉岡さんの胆力の強さは演技にも表れています。

コメンテータープロフィール

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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