頼まれもしないのに日本が何もしゃしゃり出ることはありません。ものには順番があって、仮に北朝鮮が医療支援を要請するような場合は友好国の中国、続いてロシアの順になります。ワクチンに限っては仮に中露からのワクチンを敬遠した場合にはWHOやCOVAXなど国際支援団体に支援を求める筈です。米国も韓国も手を差し伸べているのに北朝鮮は頑として拒んでいるわけですから、日本が支援するからと言って北朝鮮が「ありがとう」と受け取る可能性はゼロに等しいです。おそらく、林外相もそのことは重々承知のうえで言っているのでしょう。日米韓協調が何よりも望まれる今、米韓両国が北朝鮮に支援の意思を表明しているのに日本だけが何も言わないわけにいかないからコメントしたのではないでしょうか。外交上、米韓と足並みを揃えただけだと思います。
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コメンテータープロフィール
東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て1982年朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動。98年ラジオ「アジアニュース」キャスター。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。「もしも南北統一したら」(最新著)をはじめ「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「韓国経済ハンドブック」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など著書25冊