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大津秀一

大津秀一

認証済み

緩和ケア医師

報告

補足子供に自分のがんを伝えることは多くの患者さんが実際に悩まれるものです。子供と言っても年齢ごとに成長の度合いがあるため、何をどのように伝えるか迷われることも少なくないでしょう。 日本でもこの問題に以前から取り組んでいる「ホープツリー」という団体があります。サイト上に活用できる情報が掲載されており、当該の悩みをお持ちの方に役立つと思います。 伝え方は3つの“C”を念頭に置き、「Cancer(がん)という病気」「Catchy(伝染)しない」「子供が思ったことや、やったこと、やらなかったことがCause(原因)ではない」を伝えることが大切とされています。3つ目は重要で、特に幼い子供は自分が何か悪いことをしたせいで親が病気になってしまった等と思い悩むことがあるためです。 親が正直に自分の言葉で病気について話してくれることは子供にとっても支えとなります。キャサリン妃が良い経過であることを願います。

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コメンテータープロフィール

岐阜大学医学部卒業。緩和医療専門医。日本初の早期緩和ケア外来専業クリニック院長。早期からの緩和ケア全国相談『どこでも緩和』運営。2003年緩和ケアを開始し、2005年日本最年少の緩和ケア医となる。緩和ケアの普及を目指し2006年から執筆活動開始、著書累計65万部(『死ぬときに後悔すること25』他)。同年笹川医学医療研究財団ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。ホスピス医、在宅医を経て2010年から東邦大学大森病院緩和ケアセンターに所属し緩和ケアセンター長を務め、2018年より現職。内科専門医、老年病専門医、消化器病専門医。YouTubeでも情報発信を行い、正しい医療情報の普及に努めている。

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