提言本記事の最後に記載されている検察の主張と弁護人側の主張からすれば、予見可能性の有無が非常に大きな争点だったと考えられます。そのため、判決の中では、どの時点で、どのような事情を認識しているがゆえに、雪崩について予見が可能だったかという点についてより詳細に検討・説明がされていると思われます。本当に痛ましい事故だからこそ、判決についても、単に結果のみを見るのではなく、特にその判断の内容についても、各学校現場で学ぶことで、再発防止にも生かしていただくことを期待したいと思います。
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コメンテータープロフィール
教育系NPOでのフルタイム勤務を経てTMI総合法律事務所に入所、2017年10月に独立。教育系NPO・学校・子どもや保護者等に対する法的支援や政策提言、学会での研究発表等を通じ、教育・学校分野の法律問題に注力している。また、ビジネス法務で社会起業家を支援する弁護士グループBLP-Networkの代表も務め、社会起業家の支援も積極的に行っている。文部科学省スクールロイヤー配置アドバイザー、一般社団法人全国子どもの貧困教育支援団体協議会・監事、特定非営利活動法人新公益連盟・監事等も務める。
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