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岡部卓

岡部卓

認証済み

新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授

報告

補足「格差社会の象徴」は、当を射る指摘である。日本もアメリカに次いで所得格差や貧困率(中央値の50%)が高い国に近づいている。 ディズニーランドが開園した1983年から現在に至るまで(とりわけ1990年代バブル経済の崩壊以降)、日本は所得格差と貧困が拡大し、人びとの暮らしは、困難となっている。そのため、ディズニーランドのような支出の大きい場所に出かけるには、一定所得以上、または他支出を削り優先するというということになる。 ちなみに平等度を示すジニ係数(1に近いほど所得格差が大きい)では1980年に0.34であったが2018年は0.55に上昇、社会保障等の再分配で改善を図り0. 3台になっている。また貧困率も1985年に12.8%であったが2015年15.7%と上昇、生活保護・低所得者対策でその脱却を図っている状況にある。

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  • 花輪陽子

    シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)

    見解ディズニーの入場券は日本では、大人9400円、中高生7800円、小学生5600円です。また、DPA(…続きを読む

  • 木曽崇

    木曽崇

    認証済み

    国際カジノ研究所・所長

    見解ディズニーに行ったことがあるかの体験格差は所得による格差よりも、どこに住んでいるか(日本ならば関東住…続きを読む

コメンテータープロフィール

岡部卓

新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授

新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授。貧困・低所得問題を中心として研究・社会的活動を行う。専門は社会保障論、社会福祉論。日本社会事業大学・社会事業学校教員、東京都立大学教授、明治大学教授を経て2024年4月より現職。著書として『生活困窮者自立支援-支援の考え方・制度解説・支援方法』(編 著、中央法規)、『貧困問題とソ ーシャルワーク』(共編、有斐閣)、『生活保護における社会福祉実践』(単著、全社協)等。社会的活動として社会保障審議会委員(厚労省)、神奈川県子ども・若者施策審議会委員、東京都社会福祉協議会理事等

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