【速報】「いじめ被害が自殺の主たる原因の可能性高い」旭川いじめ問題 再調査委が市長に報告
北海道旭川市のいじめ問題をめぐり30日午後、尾木直樹氏を委員長とする再調査委員会は、いじめと自殺の因果関係を認定する調査結果を市長に報告しました。 調査報告書では「いじめ被害がトラウマ的な経験としてフラッシュバックやタイムスリップ現象につながり、その症状も長期にわたって繰り返された。その結果、恐怖感情、自責感、自尊感情の著しい低下、孤立無援感などが続き、当該生徒にサポートはなされたもののこれを癒やすに至らなかった」 「以上からいじめ被害が当該生徒の自殺の主たる原因であった可能性が高く、いじめ被害が存在しなければ、当該生徒の自殺は起こらなかった」としています。 旭川市では2021年、当時中学2年だった廣瀬爽彩さんが遺体で発見され、いじめの重大事態として調査が行われていました。 旭川市教育委員会の第三者委員会は2022年、上級生らによる廣瀬さんへのいじめを認定しましたが、いじめと自殺の因果関係は「不明」としていました。 この結果について、遺族側から再調査を求める所見書が提出されたため、旭川市長が主導する再調査委員会が遺族や関係者らへの聞き取りを進めていました。