補足本記事では、当事者の「立ちんぼ」に至る経緯、そしてそこから生活再建を行なうようになることを直截に語っている。売春をそそのかされ、また売り上げを取り上げられ、生活を管理され、ＤＶ等を受け、十分な判断ができなくなっていたと考える。逮捕拘留は、その状況から脱却できる契機ともとらえることができる。そして、女性警察官の声かけや働きかけがあり、立ち直りを図ろうと決意し、進むことができた。当事者の女性は、これからの生活に向け福祉、雇用、司法、警察等の支援・協力を受け生活の再建を行ってほしい。また当事者を苦しめる悪質な業者や個人の摘発等を行っていただきたい。 <補記> 売春防止法では売買春を禁止しているが、売春・買春行為そのものは処罰対象とはしていないが、売春の対価を求め、不特定の人を相手にする、性交を行う客を勧誘・仲介・斡旋することは、売春を助長する行為として禁止している。
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コメンテータープロフィール
新潟医療福祉大学教授・東京都立大学名誉教授。貧困・低所得問題を中心として研究・社会的活動を行う。専門は社会保障論、社会福祉論。日本社会事業大学・社会事業学校教員、東京都立大学教授、明治大学教授を経て２０２４年４月より現職。著書として『生活困窮者自立支援－支援の考え方・制度解説・支援方法』（編 著、中央法規）、『貧困問題とソ ーシャルワーク』（共編、有斐閣）、『生活保護における社会福祉実践』（単著、全社協）等。社会的活動として社会保障審議会委員（厚労省）、神奈川県子ども・若者施策審議会委員、東京都社会福祉協議会理事等
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