見解企業におけるセキュリティ対策としてランサムウェア対策を優先事項に考える企業が多いのが実情ですが、今年は年始から内部不正が相次いでいます。 その背景には「社員が犯罪などするはずがない」という「性善説」に基づいたセキュリティ対策の優先順位付けが行われている実態があります。 しかし、犯罪を行う側からすれば真面目に働いていても一生稼ぐことの出来ない10億円もの大金を手に入れることが出来るなら犯罪行為に手を染める人が現れることも想定すべきリスクです。 企業のセキュリティ対策を検討する上では、外部脅威、内部不正の両面のリスクを想定する、そういった基礎をしっかり固める必要があるでしょう。
コメンテータープロフィール
通信事業者用スパムメール対策、VoIP脆弱性診断等の経験を経て、現在は企業セキュリティの現状課題分析から対策ソリューションの検討、セキュリティトレーニング等企業経営におけるセキュリティ業務を幅広く支援。 ITやセキュリティの知識が無い人にセキュリティのリスクを解りやすく伝えます。 受賞歴:アカマイ社 ゼロトラストセキュリティアワード、マカフィー社 CASBパートナーオブ・ザ・イヤー等。所有資格:CISM、CISA、CDPSE、AWS SA Pro、CCSK、個人情報保護監査人、シニアモバイルシステムコンサルタント。書籍:『ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦』など著書多数。
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