補足初公判を傍聴しました。 検察による冒頭陳述では、懇親会後に酩酊状態でタクシーになった女性を押し込むように被告が同乗し自宅へ連れて行ったことや、被害に気づいて「帰りたい」と言った女性に向かって被告が「これでお前も俺の女だ」と言ったことが明かされました。 女性は翌朝に泣きながら知人に連絡するなど被害感情があったものの、被害を明かせば大阪地検が批判され真面目に仕事をしている同僚たちに迷惑がかかることなどを懸念し、訴えに踏み切れなかったそうです。 記事にもありますが。被告は女性に対して「被害が公になれば組織が立ちいかなくなる」「あなたも冷静になって」などの内容の書面を送っていました。 しかしその後、被告の状況を知るなどして女性のPTSDが悪化し、今年に入って被害を申告しています。
コメンテータープロフィール
ライター/主に性暴力の取材・執筆をしているフェミニストです/1980年東京都品川区生まれ/Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット大賞をいただきました⭐︎ 著書『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)/共著『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点』(合同出版)/2024年5月発売の『エトセトラ VOL.11 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年』(エトセトラブックス)で特集編集を務める