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中村大晃

中村大晃

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カルチョ・ライター

報告

見解レバークーゼンの「奇跡」は見事でしたが、その「奇跡」を演出することになったローマもまた見事でした。今季のドイツ王者を相手に敵地で2点ビハインドから追いつくことを想像した人は、決して多くはなかったでしょう。 ローマは序盤に好発進しながら、スピナッツォーラが負傷退場。何度も危機を迎えつつ、守護神スヴィラールの好守でしのぎ、強心臓パレデスのPK2本で勝負を振り出しに戻しました。ディバラ不在と過密日程で厳しい状況の中、素晴らしい奮闘だったと思います。 それだけに、スヴィラールが飛び出してのマンチーニのオウンゴールは、あまりに痛手でした。それでも何とか追いつこうとした結果、レバークーゼンに「奇跡」を許したかたちです。 セリエAを追う者として、イタリア勢同士の決勝にならなかったのは残念ですが、劇的な勝負を演じてくれたローマとレバークーゼンをたたえるばかりです。

コメンテータープロフィール

東京都出身。2004年に渡伊、翌年からミランとインテルの本拠地サン・シーロで全試合取材。06年のカルチョーポリ・W杯優勝などを経て、08年に帰国。約10年にわたり、『GOAL』の日本での礎を築く。『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿。現在は大阪在住。

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