見解崖っぷちの外国人選手がペナント終盤で見せる残留アピールに期待するも、先発メンデスというギャンブルは裏目に出てしまいましたが、客観的に見て2年連続Bクラスのチームを率いて、就任1年目のこの時期に首位にいる阿部監督のマネジメントは見事だと思います。 ヘルナンデス選手の故障離脱後も、19歳の浅野選手を抜擢、モンテス選手を外野起用してやりくりしつつ優勝争いに踏みとどまっています。 ただ、最近はそのラッキーボーイ浅野選手が相手バッテリーに研究され、モンテス選手も打撃面の貢献度は高いですが、急造の左翼守備はレフト前に打球が飛んだら躊躇なく本塁突入というようにセ各球団から徹底的に突かれています。 10日からは敵地マツダで2位広島との3連戦。優勝争いを左右する大一番の阿部采配に注目したいと思います。
コメンテータープロフィール
1979年埼玉県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。2010年開始のブログ『プロ野球死亡遊戯』が話題に。『文春野球コラムペナントレース2017』では巨人を担当し初代日本一に輝いた。主な著書に『プロ野球死亡遊戯』(文春文庫)、『現役引退』『令和の巨人軍』(新潮新書)ほか。新刊『プロ野球 助っ人ベストヒット50 地上波テレビの野球中継で観ていた「愛しの外国人選手たち」 』(ベースボール・マガジン社)も絶賛発売中!
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