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中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説共産党員(除籍者を含む)が7名で党指導部批判の記者会見を開くというのは、前代未聞。SNSで知り合ったようです。このネット時代、党指導部の党内コントロールが難しくなっていて、共産党の民主集中制の組織原則が時代遅れになっていることを如実に示しています。 顔出しして記者会見できないこと自体、共産党の民主集中制の異様さを示しています。党規約には「党内に派閥・分派はつくらない」「党の内部問題は、党内で解決する」と書かれています。ですから「複数人」で、かつ「党外」で記者会見することは、規約違反とみなされかねません。だから、顔出しできないのです。そんなブラック党則を持っていながら、立憲野党を自称しているのですから、矛盾以外の何物でもありません。 共産党は、自民党の「政治とカネ」の問題には舌鋒鋭く批判し、それを告発した『しんぶん赤旗』の調査能力は立派です。でも、自省することも必要ではないでしょうか。

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コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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