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中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説予備選による野党の候補者一本化の構想は、以前から語られてきましたが、「言うは易く行うは難し」です。 まずどの範囲の野党を候補者一本化の対象にするのか。維新・国民民主党と共産党は水と油の関係。共産は、自公に維新・国民を合わせて「悪政4党」と呼んでいます。また、左のれいわ新選組、右の参政党や日本保守党はどうするのか。 本当に予備選をするとすれば、誰が投票するのか。各党の党員・サポーターとするならば、名簿をどう確定するのか。党員が多い共産党が有利になるのを避けるべく、一般有権者が投票するとすれば、どうやって投票券を送付するのか。 結局、代替措置として、世論調査を活用することになるでしょうが、どのように電話とネットを組み合わせるのか。どの会社に調査を依頼するのか。 最も重要なこととして、予備選をする場合、しこりが残らないようにしなければ、本番で力が出ない。どういう結末になるか、要注目です。

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  • 田中良紹

    ジャーナリスト

    見解日本の政治制度はまず参議院選挙で過半数を制し、次に衆議院選挙で勝利しないと政権交代はうまくいかない。…続きを読む

  • 鈴木崇弘

    政策研究アーティスト、PHP総研特任フェロー

    補足先の衆議院選の結果は、与党に厳しい判断を下しただけではない。野党は、相対的には勝利したが、投票率の低…続きを読む

コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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