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中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

見解石破総理の「そのような報道に負けるわけにはいかない」という発言は、安倍元総理の「こんな人たちに負けるわけにはいかない」を彷彿させます。最近、「悪夢のような民主党政権」とか、「『あんな人たち』にこの国を任せるわけにはいかない」とか、安倍元総理と同様の発言を連発しています。自民党総裁選を通じて登場した石破総理に期待されたのは、旧統一教会問題や裏金問題を受けて、「ポスト安倍」の自民党のあり方を示すことではなかったのか。かつての「党内野党」の時代であれば、非公認の裏金議員の選挙区支部に公認候補と同じ2000万円を配ったとしたら、強く批判していたはず。そうした発言を自ら行ってしまうとは、残念です。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 米重克洋

    JX通信社 代表取締役

    見解党支部と候補者を分けて説明するロジックは、形式的には正しくても実態として理解されないだろう。支部長=…続きを読む

  • 熊田安伸

    SlowNewsプロデューサー/報道実務家フォーラム理事

    解説過去の政治資金収支報告書をみても、自民党は通常の交付とは別に、衆議院の解散直後に議員が代表の党支部に…続きを読む

コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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