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中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説石破総理は12名の裏金議員を非公認とし、厳しい態度を示しましたが、「しんぶん赤旗」の報道で、選挙区支部長のままの非公認の裏金議員に対して、公認候補と同じ2000万円を政党交付金から提供していたことが判明しました。党の政治資金の管理は一般に幹事長が行うため、石破総理がどれだけ関与していたかは定かではありませんが、裏金問題について厳しい態度を示しているという評価は、間違いなく吹っ飛びました。 党本部は「党勢拡大」のために支給したと弁明していますが、公認候補には公認料分500万円、活動費分1500万円、合計で2000万円と明記されており、それと同額では説明が付きません。これだと、「偽装非公認」「裏公認料」などといわれても仕方ありません。総裁選を経たのに依然として自民党本部は永田町の論理に染まり、民意を見誤っています。衆院選では厳しい結果が予想されます。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 田中良紹

    ジャーナリスト

    解説そもそも森山幹事長は小泉政権の郵政選挙で非公認となり「刺客」を立てられた苦しい経験があり、今回の選挙…続きを読む

  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説このカネは、国民の税金が原資である政党補助金という報道がある。 つまり国民の税金を原資とする政党助成…続きを読む

コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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