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中井彰人

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株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

報告

見解原材料も光熱費も人件費も高騰している今、絶対的な安さを維持していくことは物理的に無理なのであり、また、相対的な安さを追求しようとしても、安さを実現するためのインフラが必要になっている。ロピアやオーケーといった相対的安さ(コスパ)を実現している企業は、独自のノウハウに加えて、数千億円の売上規模を背景にしたバイイングパワー、物流力、センターインフラなど、規模の利益を背景に人件費にもかなり配分している。利を削ってサービス、という努力ではインフレ局面で商売を持続することは難しい。玉出と提携関係にあるハナマサも東京から大阪へ進出してた元気組だが、その後ろには強力な精肉仕入力を誇るJMグループという大手生鮮流通グループがついている。ディスカウントで戦うにも、規模の力が必要になっていているのである。

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  • 西川立一

    ラディック代表/流通ジャーナリスト/マーケティングプランナー

    見解玉出の安さは、在庫処分のスポット買いなどゲリラ的な安売りで、限界があるのに対し、対照的にバイイングパ…続きを読む

コメンテータープロフィール

中井彰人

株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

みずほ銀行産業調査部で 小売・流通アナリストに10年以上従事。2016年同行を退職後、中小企業診断士として独立、開業。同時に、慶應藤沢イノベーションビレッジでベンチャー支援活動を開始。並行して、流通関連での執筆活動を継続し、TV出演、新聞、雑誌などへの寄稿、コメント提供、講演活動などを実施中。2016年よりITmediaビジネスオンライン「小売流通アナリストの視点」、2021年よりビジネス+IT「流通戦国時代を読み解く」 を連載中2020年よりYahoo!公式コメンテーター。2021年8月「図解即戦力 小売業界」(技術評論社)を発刊。

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