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中井彰人

中井彰人認証済み

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株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

報告

解説本文中にもある通り、ロピアの平均店舗売上は約40億円と食品スーパーとしては、オーケーと並んで業界トップ水準。裏返せば、薄利多売を基本として、安さで一般的スーパーの2倍の集客を実現し、1.5倍の収益を確保するといったイメージと理解すればいいだろう。そのため、これまでは人口密度の高い首都圏中心に店舗展開して成長してきたが、近時は地方へも拡大しているため、相応の客数が確保可能な場所に出している。例えば、大型商業施設内に出店するというのも一つの選択肢なのだが、ヨーカ堂のような総合スーパー跡地も候補となりうる。大型総合スーパーは昔より弱ったとはいえ、30~50億円ほど売っている実績があり、対象となる顧客の存在が確認された立地なのである。ロピアはこうした場所に居抜きで出店し、その集客力でさらに売上を拡大することが出来るため、閉店跡地でも十分に収益を確保できる。ロピアの成長はまだまだ続きそうなのだ。

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  • 西川立一

    ラディック代表/流通ジャーナリスト/マーケティングプランナー

    補足大手スーパーは本部で商品を仕入れるなどチェーンストアオペレーションで、店舗を運営して来たが、地域のニ…続きを読む

コメンテータープロフィール

中井彰人

株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

みずほ銀行産業調査部で 小売・流通アナリストに10年以上従事。2016年同行を退職後、中小企業診断士として独立、開業。同時に、慶應藤沢イノベーションビレッジでベンチャー支援活動を開始。並行して、流通関連での執筆活動を継続し、TV出演、新聞、雑誌などへの寄稿、コメント提供、講演活動などを実施中。2016年よりITmediaビジネスオンライン「小売流通アナリストの視点」、2021年よりビジネス+IT「流通戦国時代を読み解く」 を連載中2020年よりYahoo!公式コメンテーター。2021年8月「図解即戦力 小売業界」(技術評論社)を発刊。

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