Yahoo!ニュース

武者良太

武者良太認証済み

認証済み

ガジェットライター

報告

見解2000年のCMで「さあ、液晶世紀へ。」のキャッチコピーを用いたシャープの今期の構造改革ですが、液晶パネル事業の一部撤退を含む見直しが大きく関わっています。 「液晶のシャープ」と呼ばれ、高品質な液晶パネル搭載テレビを「世界の亀山モデル」としてアピールし、高い評価を得ていた2000年代。その後半にはアジアメーカーの安価な商品にシェアを奪われますが、iPhone用などスマートフォンや車載モニターの分野で頭角を表していくものの、現在は市況が大きく変化しました。8月21日にテレビ用の大型液晶パネルの生産を終了し、小型・中型の液晶パネル生産数も縮小しています。 とはいえテレビそのもの開発・販売は続けています。良質な部品を外部から調達し、信頼度の高い自社工場で組み立て、認知度もロイヤリティも高いAQUOSブランドの製品としてお茶の間をわかしつづけるデバイスとなりつづけるでしょう。

コメンテータープロフィール

むしゃりょうた/Ryota Musha。1971年生まれ。埼玉県出身。1989年よりパソコン雑誌、ゲーム雑誌でライター活動を開始。現在はIT、AI、VR、デジタルガジェットの記事執筆が中心。元Kotaku Japan編集長。Facebook「WEBライター」グループ主宰。

武者良太の最近のコメント