「頑張れ、頑張れ」って言う世の中がしんどい――元引きこもり・「あの」が考える「多様性」と絶望の越え方
Yahoo!ニュース オリジナル 特集
「受験のため」「就職のため」、頑張ることを強要させられている日本社会の子どもにとって、とても重要な問題提起だと思います。頑張ったら報われる社会と、頑張らないと生きていけない社会は全く別物です。 またその「準備」は学校や親に決められており、「とにかく周りに決めさせないこと。自分で選択をすることに意味がある」というのはまさに重要なポイントです。日本は自己決定する機会があまりに乏しいため、自分の中に価値基準が形成されず、無事に大学に進学したり、就職に成功していても、やりたいことが不明確なため、幸せを感じる人は決して多くありません(余暇時間の使い方もよくわかっていない)。 もっと多様な生き方ができるようにするためには、まずは「違い」を良いものと捉えること(日本社会は未だ異物を排除する風潮が強い)、自己決定の機会を増やすこと、ベーシックサービスを拡充させることが重要だと考えます。
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1988年、神奈川県生まれ。若者の声を政治に反映させる「日本若者協議会」代表理事。慶應義塾大学経済学部卒。同大政策・メディア研究科中退。大学在学中からITスタートアップ立ち上げ、BUSINESS INSIDER JAPANで記者、大学院で研究等に従事。専門・関心領域は政策決定過程、民主主義、デジタルガバメント、社会保障、労働政策、若者の政治参画など。文部科学省「高等教育の修学支援新制度在り方検討会議」委員。著書に『子ども若者抑圧社会・日本 社会を変える民主主義とは何か』(光文社新書)など。 yukimurohashi0@gmail.com