見解岡崎慎司選手の引退会見に出席しました。日本代表やレスター時代の話が多く出る中で、忘れてならないのが、13～15年に在籍したマインツでの2年連続ブンデスリーガ1部・2ケタゴールだと思います。当時のマインツはトーマス・トゥヘル監督率いる個性豊かな集団で、岡崎選手は当初、レギュラーではなかったものの、結果で絶対的な地位を確立していきました。2年連続の2ケタを達成した時、彼は「意地でやりきった」と言っていましたが、どこまでも諦めず、突き進む姿に感銘を受けた記憶があります。代表50ゴールもそうですが、PKキッカーでもない岡崎選手がその数字を叩き出したのは驚異的。本人は「満足してない。もっと取れた」と語っていましたが、どこまでも上を上を目指し続けるマインドを後輩や子供たちに伝えていってほしいと強く願います。20年間ずっと取材させてもらって本当に感謝しかないです。指導者としての成功を期待しています。
コメンテータープロフィール
１９６７年長野県松本市生まれ。千葉大学法経学部卒業後、業界紙、夕刊紙記者を経て、９４年からフリーに。日本代表は非公開練習でもせっせと通って選手のコメントを取り、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは94年アメリカ大会から7回連続で現地へ赴いた。近年は他の競技や環境・インフラなどの取材も手掛ける。
