Yahoo!ニュース

松本博文

松本博文

認証済み

将棋ライター

報告

補足10時、山下三段先手で対局開始。後手の藤本渚五段が得意の新型雁木の布陣に構えたのに対して、山下数毅三段は速攻に出ました。18歳で現役最年少棋士の藤本五段は昨年度、勝率8割5分のハイアベレージをあげ、新人賞を受賞しました。それよりもさらに若い15歳の山下三段は中盤の戦いで堂々と渡り合います。そろそろ終盤に入ろうかという85手目。山下三段は桂を得する順を選びました。その代償に、自玉は一気に薄くなるので、相当な成算がなければ指せないでしょう。95手まで進んだ段階で、18時前、夕食休憩に入りました。将棋ソフトが示す評価値の上では、現在は藤本五段がわずかにリード。とはいえもちろん、勝敗はまだまだわかりません。ここからしばらくは藤本五段が攻め、山下三段が受け続ける進行が予想されます。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった10

コメンテータープロフィール

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

松本博文の最近のコメント