解説生成AIはインターネット上に書いてある文章データを学習してそれに基づいて文章を生成しています。なので学習データが間違っていれば、間違ったことを書く可能性があります。今回の例はその分野で権威のある組織がインターネット上に書いたものなので、当然のように学習データとして使われ、そのデータに沿った文章を生成AIが出力したことになります。インターネット上に人間が間違ったことを書いている以上は今回のようなことは起こりえます。生成AI のユーザは生成AIの出力が正しいのかどうかを確認する必要があります。それは、他人が言ったこと書いたことが正しいのかどうかを確認する必要があるのと同様です。
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コメンテータープロフィール
1959年東京生まれ。1981年東京大学理学部情報科学科卒業。1986年同大学院工学系研究科情報工学専攻、博士課程修了。工学博士。同年通産省工業技術院電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)入所。2000年公立はこだて未来大学教授。2020年東京大学大学院教授。人工知能,ゲーム情報学などに興味を持つ。元人工知能学会会長、元情報処理学会理事、前観光情報学会会長。株式会社未来シェア取締役会長。著書に「鉄腕アトムは実現できるか」、「先を読む頭脳」、「AIに心は宿るのか」など。