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倉田雅弘

倉田雅弘

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補足黒柳徹子さんによれば、1981年の原作本発売以来、実写映画化の企画が数多く寄せられましたが、自身のイメージと異なると、すべて断ってきたそうです。しかしアニメであれば、そのイメージが実現できるのではないかと考え、今回の映像化となりました(ちなみに八鍬新之介監督が本作を企画したのは2016年で実写テレビドラマ『トットちゃん!』以前のことです)。 実際、本編中にはトットちゃんの空想世界や、小児麻痺の子がプールに入り身体の不自由さから解放されるシーンなどは、メインのセル画調と異なる、より幻想的な表現で描かれています。 こうし現実と空想が入りまじった子どもの主観は、アニメだからこそできた表現でしょう。 質量ともに豊作だった2023年公開の劇場アニメの中で、話題性こそ高くはありませんでしたが、間違いなく普遍的な魅力を持った名作です。 今回の受賞を機に国内外で一人でも多くの人に観て欲しいと思います。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 津堅信之

    アニメーション研究家

    補足おめでとうございます。1960年に第1回が開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭は、数あるアニメ…続きを読む

  • 松崎健夫

    映画評論家

    見解『映画 窓ぎわのトットちゃん』は2023年に劇場公開された数多のアニメーション映画の中でも、個人的に…続きを読む

コメンテータープロフィール

ライター・編集者。出版社にて単行本・電子書籍の編集を経験した後、2004年頃からフリーランスに。漫画・アニメ・映画関係の紹介や取材、コラムの執筆や、漫画・ライトノベルの編集などを手がける。web媒体ではマグミクス、リアルサウンド、現代ビジネスほかに寄稿。

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