補足費用負担ができる家庭を前提とするチームではなく、10年以上運営する街クラブでは、さまざまな家庭事情に考慮した取り組みをしています。 例えば、ユニフォームなどサッカーグッズのクオリティを落としてコストを削減する。何に数回、着れなくなったり、使わなくなったサッカーグッズの交換会を開催するなどしています。 また、昼食をおにぎりに限定しているチームのコーチに話を聞いたところ、簡単に隙間時間で食べられるようにするとともに、家庭ごとに違いがでる弁当をやめることにしたそうです。 コーチはすべてボランティアのため、月額の参加費は一般的な習い事よりもかなり安いです。国がどこまで体験格差の解消に具体的な施策や予算を打てるのかはこれからですが、子どもたちのおかれた家庭事情を鑑み、地域でも可能な限り努力しているひとたちの姿があります。
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コメンテータープロフィール
1977年、東京都生まれ。成城大学中退後、渡米。Bellevue Community Colleage卒業。「すべての若者が社会的所属を獲得し、働くと働き続けるを実現できる社会」を目指し、2004年NPO法人育て上げネット設立、現在に至る。内閣府、厚労省、文科省など委員歴任。著書に『NPOで働く』(東洋経済新報社)、『大卒だって無職になる』(エンターブレイン)、『若年無業者白書-その実態と社会経済構造分析』(バリューブックス)『無業社会-働くことができない若者たちの未来』(朝日新書)など。
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