解説事前の予想通り、極右も含む右派勢力が、今回の欧州議会選挙では勢力を新調した。これまでの欧州を主導してきた主流派は、過半数を維持したものの、右派勢力の伸張が欧州の政治状況にどう影響するのか、大いに注目される。筆者の専門であるエネルギーや気候変動分野でも政策に影響が出るのか出ないのか、出るとするならば、どの程度の大きさの変化なのか、を見極めていく必要がある。また、欧州議会選挙の結果は、欧州大での政治状況を指し示す指標だが、エネルギー政策は各国が主導するものとなる。その意味で、各国の政治・経済・社会の実態や実情が重要な意味を持つ。その意味でも、今後の欧州各国のエネルギー・気候変動政策の行方は大いに注目すべきである。
コメンテータープロフィール
専門は国際エネルギー情勢の分析とエネルギー政策の研究。エネルギー安全保障問題やエネルギー地政学に詳しい。
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