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小山堅

小山堅

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日本エネルギー経済研究所 専務理事・首席研究員

報告

見解6月6~9日に行われた欧州議会選挙で、全体として欧州の「右傾化」傾向の慎重が見られたが、中でもフランス、ドイツなど主要国でのその傾向が顕著であったと言える。欧州議会選挙の結果を受けて、そのフランスではマクロン大踏力が電撃的に議会を解散し、総選挙に打って出たが、極右政党の躍進の可能性が極めて高くなっている。移民政策への不満もあるが、日々の暮らしや経済への不満も大きいとの見方もある。フランスの国内政治情勢が揺れて安定を欠くことになると、欧州全体の先行きや安定にも問題・課題が生じる可能性がある。マクロン大統領の賭けが吉と出るのか、凶と出るのか、その欧州全体、ひいては世界への影響に注目したい。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 伊藤さゆり

    ニッセイ基礎研究所 経済研究部 常務理事

    補足欧州議会選挙は右傾化が見られたものの、欧州全域で一律に極右が勢いを増しているわけではありません。 フ…続きを読む

  • 三牧聖子

    同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

    解説現代の政治の対立軸は、「右」「左」ではなく、「上」「下」になったともいわれる。一般に、自由な市場を志…続きを読む

コメンテータープロフィール

小山堅

日本エネルギー経済研究所 専務理事・首席研究員

専門は国際エネルギー情勢の分析とエネルギー政策の研究。エネルギー安全保障問題やエネルギー地政学に詳しい。

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