補足近年、北朝鮮では少子化が進む中、兵役忌避の風潮も強まっているとされる。大切な我が子を劣悪な環境の軍に送り出したくない親たちが、ワイロを積んで義務を逃れるのだ。軍の担当者は雀の涙ほどの給料ではやっていけず、ワイロを受け取らざるを得ない事情がある。ロシアでの犠牲が国内に伝われば、こうした風潮はいっそう強まるだろう。実戦経験は北朝鮮軍を強くするが、その一方で、こうした弊害も出てしまうのである。
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コメンテータープロフィール
北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。関西大学経済学部卒業。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』(新潮社)『金正恩核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(宝島社)『北朝鮮ポップスの世界』(共著)(花伝社)など。YouTube「高英起チャンネル」でも独自情報を発信中。
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