見解プーチンは訪朝に先立ち、北朝鮮の労働新聞に寄稿。その中で「ユーラシアにおいて平等で不可分離的な安全構造を構築していく」と言及している。その真意は不明ながら、相互に結び付きを強めるロシア、北朝鮮、中国、イランのほか、インドやベトナムなどウクライナ戦争に対しても中立的な立場を取るユーラシア国家までをも巻き込み、米欧をけん制する仕組みづくりを目指していく意向を示唆した可能性がある。今回の条約締結は、その下地になるのではないだろうか。
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コメンテータープロフィール
北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。関西大学経済学部卒業。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』(新潮社)『金正恩核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(宝島社)『北朝鮮ポップスの世界』(共著)(花伝社)など。YouTube「高英起チャンネル」でも独自情報を発信中。
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