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小林真一郎

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三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

報告

解説前月比3.3%減と生産計画の同2.2%増、経産省試算値の同0.9%減をいずれも下回る弱い結果となりました。製造業の生産活動は、2024年になって水準を切り下げた後、均してみると横ばい圏内の動きにとどまっています。 8月に落ち込んだ最大の原因が自動車です。乗用車の生産は、認証不正問題による一部メーカーでの生産停止や、大型台風による工場の稼働停止により、同12.4%減となりました。また、半導体製造装置などの機械類も低迷しました。 9月の生産計画は同2.0%増(10月は同6.1%増)とプラスが予想されていますが、経産省試算値は同0.3%増と横ばいにとどまっています。天候不順による減産の反動、世界的なIT関連財の需要回復から判断すると堅調な結果となる可能性がありますが、計画通りでも7~9月期は前期比0.2%減と2四半期ぶりのマイナスとなる見込みで、もうしばらく横ばい圏での動きが続きそうです。

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コメンテータープロフィール

小林真一郎

三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

1990年3月一橋大学社会学部卒、同年4月日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。外資系資産運用会社勤務を経て1999年12月三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)入社。以来マクロ経済/金融調査を専門に担当し、現在は国内経済統括を担当。東京外国語大学非常勤講師(2003年度~2011年度)、参議院客員調査員(2005年9月~)。BSテレ東「日経プラス9」・日経CNBC「昼エクスプレス」レギュラーコメンテーター、NHK、民放テレビ各局への出演、日本経済新聞など有力紙、専門誌への寄稿多数。ESPフォーキャスト調査、2018年度/2020年度/2021年度優秀フォーキャスター。

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