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小林真一郎

小林真一郎認証済み

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三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

報告

解説失業者数(季節調整値)が前月比で15万人減少する一方、実際に働いている人の数である就業者数(季節調整値)が同25万人増加したため、失業率(季節調整値)は7月の2.7%から一気に2.5%に改善しました。働く意志のある人が女性や高齢者を中心に増加しており、8月に就業者数は6,791万人にまで増加し、過去最高水準を更新しました。 労働市場への新規参入の増加が続いていますが、短期間で職に就くことができていること、新卒採用市場が過熱していること、企業の人手不足感が深刻化しており賃金に上昇圧力がかかっていることなどと合わせて判断すると、労働需給が極めてタイトな状態に変わりはありません。中でも、医療・福祉や宿泊・飲食サービスでは、需要の拡大を背景に人手不足感が一段と強まっています。こうした対面型のサービス業を中心に、今後も雇用情勢の改善傾向は続きそうです。

コメンテータープロフィール

小林真一郎

三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

1990年3月一橋大学社会学部卒、同年4月日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。外資系資産運用会社勤務を経て1999年12月三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)入社。以来マクロ経済/金融調査を専門に担当し、現在は国内経済統括を担当。東京外国語大学非常勤講師(2003年度~2011年度)、参議院客員調査員(2005年9月~)。BSテレ東「日経プラス9」・日経CNBC「昼エクスプレス」レギュラーコメンテーター、NHK、民放テレビ各局への出演、日本経済新聞など有力紙、専門誌への寄稿多数。ESPフォーキャスト調査、2018年度/2020年度/2021年度優秀フォーキャスター。

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