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木村俊運

木村俊運

認証済み

脳外科医

報告

補足脳腫瘍、という病名を聞くと、難しい病気という印象を持つ方が多いですが、これはかなり大雑把な病名で、実際には頭蓋骨の内側にできる腫瘍(新生物)を前部ひっくるめて脳腫瘍と呼んでいます。 そして脳腫瘍の中には、脳自体からできるものや、頭蓋骨の内側だけど脳の外側にでき、大きくなることで、脳を圧迫して症状を出すタイプの腫瘍もあります。 また、この脳の内側/外側という分類とは別に、いわゆる良性腫瘍・悪性腫瘍という区別があるほか、脳以外の場所からがん細胞が流れ着いて大きくなる転移性脳腫瘍というタイプもあります。 どのようなタイプの脳腫瘍かは、CTやMRIである程度予想がつくものの、多くの場合は手術で組織の一部を取って、病理検査を行って診断し、必要なら追加の手術や放射線治療を行うこともあります。 山田さんの脳腫瘍がどのようなタイプかは知りようがありませんが、ゆっくり静養して復帰してほしいです。

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コメンテータープロフィール

脳神経外科医。脳動脈瘤・良性腫瘍・バイパス手術・微小血管減圧術(顔面痙攣・三叉神経痛)など、微細操作が必用な手術が得意。日本赤十字社医療センター(渋谷)。

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