失語症は大まかに、聴いたことは理解できるが言語による表現ができない「運動性失語」と、聴いたことが理解できない「感覚性失語」に分けられます。どちらかが単独で起こる場合もあれば、両方の障害が出る場合もあり、またそれぞれにも程度があります。感覚性失語なら「全く言語理解ができない」から、「簡単なことなら理解できる」とか、運動性失語もすこし呂律が回りにくいだけの場合も。 どちらの失語にせよ俳優業を続けるには難しい状態なのだと思いますが、リハビリが進むことを期待しています。 ちなみに頻度としては、脳卒中によって起こることが多く、特に脳梗塞による症状であれば、症状が起こって短時間に治療することができれば、大きな後遺症にならずに済むこともあります。本邦でも高齢の方が増えていますので、「呂律がまわっていないんじゃない?」と思うような場合には“すぐに”#7119もしくは医療機関に相談しましょう。
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コメンテータープロフィール
脳神経外科医。脳動脈瘤・良性腫瘍・バイパス手術・微小血管減圧術(顔面痙攣・三叉神経痛)など、微細操作が必用な手術が得意。日本赤十字社医療センター(渋谷)。
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