提言近年、ケニア人選手のドーピング違反の事例が相次いでおり、昨年だけでも日本の実業団所属のケニア人選手が5人もドーピング違反で出場停止処分等を受けています。 今回はドーピング検査で陽性反応が出た日本インカレ以降に当該選手が出雲駅伝を走っていたことから、チーム記録も失効して順位が繰り上がることとなりました。 過去には2017年のクイーンズ駅伝優勝チームの選手がドーピング検査で陽性となって駅伝のチーム記録が失効したことがありましたが、学生三大駅伝では初めての事例です。 当該選手への陽性結果通知が出雲駅伝前であれば、このような事態は防げました。 私はこれまでに100回以上ドーピング検査を受けましたが、陰性ですと1週間以内に検査結果が出ます。 1週間以内に出なかったことは数回だけです。 ですので、陽性反応が出た際もJADAからの通知はもう少しタイムラグがなくなるように改善されて欲しいです。
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コメンテータープロフィール
1987年生まれ。あいおいニッセイ同和損害保険株式会社所属。学習院大学時代、箱根駅伝に2度出場(関東学連選抜6区)。2009年に埼玉県庁入庁後もフルタイム勤務の市民ランナーとして競技を続け、2019年4月にプロランナーに転身。 これまでに650回以上のレースに出場。フルマラソンのサブ10(2時間10分以内)世界最短間隔記録や日本人最多記録なども樹立。2020年12月防府読売でサブ20(2時間20分以内)100回を達成し、ギネス世界記録に認定。2021年2月びわ湖毎日では2時間7分27秒の自己記録を出すなど現役選手として進化を続けている。