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川上泰徳

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中東ジャーナリスト

報告

見解国際刑事裁判所(ICC)はハマス越境攻撃とイスラエル報復攻撃に戦争犯罪があれば捜査すると言っていた。ネタニヤフ首相や、同軍は「イスラエル軍は国際法を順守している」と繰り返してきのに、この期に及んでバイデン大統領にICCがイスラエル政府関係者に逮捕状を出すのを阻止するよう求めたというのはみっともないというしかない。ハマスの攻撃でイスラエルで800人強の民間人を殺害、イスラエル軍の攻撃でガザで3万4千人殺害、その7割が子供と女性とされる。双方で民間人殺害に関与した幹部の戦争犯罪を問うべきである。ICCはウクライナ侵攻でプーチン大統領に逮捕状を出しており、米国の政治的圧力でイスラエルの指導者たちが戦争犯罪に問われないとなれば、ICCの存在意義が問われる。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 鈴木一人

    東京大学教授/地経学研究所長

    解説アメリカはICC(ローマ規程)締約国じゃないので、支持するもなにもないのではないか?イスラエルも締約…続きを読む

コメンテータープロフィール

元朝日新聞記者。カイロ、エルサレム、バグダッドなどに駐在し、パレスチナ紛争、イラク戦争、「アラブの春」などを現地取材。中東報道で2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。2015年からフリーランス。フリーになってベイルートのパレスチナ難民キャンプに通って取材したパレスチナ人のヒューマンストーリーを「シャティーラの記憶 パレスチナ難民キャンプの70年」(岩波書店)として刊行。他に「中東の現場を歩く」(合同出版)、「『イスラム国』はテロの元凶ではない」(集英社新書)、「戦争・革命・テロの連鎖 中東危機を読む」(彩流社)など。◇連絡先:kawakami.yasunori2016@gmail.com

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